全ての子ども達が「幸せ」と感じる学級,学校とは,どのような集団なのでしょうか? 私達教師は,常にこのことを考え,毎日,集団づくりを進めています。
子どもが,毎日幸せに学校生活を送ることは,保護者の皆様にとっても第一の願いです。
人が「幸せ」だと感じるときは・・・。
 ① 愛される  ② 褒められる  ③ 役に立つ  ④ 必要とされる
ことで幸せを感じるものだと思います。この4つに満ちた学級,学校にするためには,「風土づくり」に取り組む必要があると思っています。
 そこで,教師も一緒になって集団づくりに努めるとともに,子ども達自身がよりよい集団となるよう,「自主的で実践的な取組」をするように導く必要があります。子ども達は,その過程で,我慢や努力,正義,規律,協力,思いやりなどを学び,体得していくと考えます。
 学級,学校において目指すべき風土は,「一人ひとりが生かされ,支え合い,認め合う『支持的な風土』」であるべきです。決して,「互いに監視し合い,批判し合うような『防衛的な風土』」であってはなりません。

 集団力を高めるには,教師と子どもの「信頼関係」の構築という『縦糸』をつなぐとともに,子ども同士の間にしっかりとした『横糸』を結んでいくことが必要です。子ども同士に横糸をつなぐことはとても難しいことです。それは,子ども自身に,「糸をつなぎたい」と思わせなければならないからです。
 有効な方法の一つは,「子どもが協力して少し頑張れば到達できるような目標に向かわせること」だと思っています。そして,『目標』と『目的』を取り違えないように進んでいくことが大切だと考えます。
 例えば,「長縄大会で優勝しよう」は目標にすぎず,『全員が参加して力を合わせる』ことが大切な目的です。目標だけに目を向けていると,全員が幸せを感じられる集団にはならないと思っています。

 教育週間を来週に控え,子ども達の「幸せ」実現に思いを巡らす今朝です。