青小っ子の心を見つめる教育週間を来週に控え,「いのち」について子どもたちに話をしました。
新上五島町の町歌「五つ星」を紹介した後,ふるさとをすべて失った東日本の子どもたちに思いをはせました。
災害や事故,病気で亡くなる命があること。
戦争や事件で奪われる命があること。
生きたくても生きられない命がある一方で,自ら命を絶ってしまう子どもたちがいることなどを話しました。

いのちは一人に一つしかありません。
そのいのちは,自分のものであるけれど,自分だけのものではないことを伝えたかったので,次の話を紹介しました。

誰でも,二人の親から命を授かりました。その親は四人,その親は八人。
十世代さかのぼると,千二十四人。
二十世代さかのぼると,約百万人。
三十世代さかのぼると,約十億人。
ところが,六百年前の世界人口は十億人もいません。
つまり,私とあなたたちのいのちは必ずどこかでつながっているのです。
一万数千年をさかのぼれば,ふるさとは皆アフリカの森なのだそうです。

つながっているのは,過去だけではありません。
子どもたちのいのちは未来につながっている希望です。
自分のいのちを大切にしてほしい。
同じように,他の人の命も大切にしてほしい。
人間だけでなく,この地球という星のすべてのいのちを大切にしてほしいと語りかけました。