このクモ、ご存じですか?
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「カバキコマチグモ」といいます。
体は淡い黄褐色で、メスの頭胸部先端は黒い(オスは朱色)、フクログモの仲間です。
日本の在来種で、平地から山地まで広く生息し、草原、河原、水田、林など、様々な環境で見られます。
日中はススキの葉を巻いた巣の中に潜み、夜になると活動し、昆虫などを捕らえ食べます。
困ったことに、強い毒を持っています。実は毒を持つクモというのは、結構な種類いるのですが、ほとんどのクモはアゴの力が弱く、人に影響を与えません(有名なセアカゴケグモなどは別ですが…)。しかし、このクモはアゴの力が強く、かまれると強いしびれ、痛みがあります。
日本国内のクモに関わるトラブルは、ほとんどこのカバキコマチグモの仕業です。
って、なぜブログでこんなことを…。
昨夜、本校職員が、自宅でかまれたそうです。壁にくっついているクモをティッシュペーパーで捕ろうとしたら、ティッシュの隙間から顔を出し、左手中指をガブリ!
上五島病院の夜間診療にお世話になりました…。
「病院までは大げさかとも思ったが、左腕全体がしびれたように痛くて我慢できなかった」との本人談です(今日は元気に出勤してます。ご心配なく)。
非常に臆病なクモですので、人間から何かしない限りは自分からかむことはないようですが、お気をつけください。6~8月が、メスの産卵時期で、気が立っているようです。
(関係の情報と写真はインターネットより)