私たちは,こんな学校をつくります!

 季節は春真っ盛り!日本の花『桜』は,今年もその可憐な姿で私たちを楽しませてくれました。以前,公立小・中学校においても秋入学が検討されたことがあるそうですが,春入学に落ち着いた理由の一つに「入学式には桜が似合うから」との意見があったそうです。真偽の程は定かではありませんが,四季を大切にする日本人の趣を感じて嬉しくなります。  
ところで,「さ」はお米のこと,「くら」は,お米の神様がお座りなさるところとか。私たちの祖先は,神々しい程の美しい桜の姿に,神の存在までを想像したようです。

 さて,ごあいさつが遅れましたが,私は校長の陣内康昭です。希望あふれる4月!新年度のスタートに当たっては,心地よい緊張感に気が引き締まる思いがしています。 先ずは,平成24年度の東浦小学校について,私の思いをお伝えさせて頂きます。

 幼稚園や保育園の年長さんたちに,「小学校で何が楽しみですか?」とインタビューしたことがあります。「給食」や「友達と遊ぶこと」等といった答えを想像していたのですが,一番多かった答えは何と「勉強」(しかも勉強と答えた子どもは7割にも上りました)。子どもたちは,計算ができるようになることや文字が書けるようになること,歌が歌えるようになること,逆上がりができるようになること。そんなことを楽しみにしているのです。
知らなかったことを知る。分からなかったことが分かる。できなかったことができるようになる。子どもたちを含めて私たちは,本来,こんな気持ちを持っているのだろうと思います。なのに,人よりもちょっとだけ遅かったり,人よりもちょっとだけ下手くそだったり,そんなことを気にして,いつの間にか真剣に何かに取り組むことを止めてしまっているような気がします。

 私たち東浦小学校の教職員は,下校するときの子どもたちの顔で勝負します。
 鼻歌を歌いながらスキップして下校する子ども。家に着いた途端に,「今日学校で,こんなことができるようになったの!」「今日学校でね,こんなことをがんばったの!」と堰を切ったように輝く笑顔で話し始める子どもたち!こんな子どもたちを育む東浦小学校をつくりたいと思っています。
もちろん,無責任に誉めることはしません。子どもたちに迎合するのではなく,本当に良いところを誉める。本当にがんばっているところを誉める。その為に,「できるように『がんばらせる!』,できるように『鍛える!』」ことに力を注ぎます。

 ご家庭におかれましても,学校での様子をたくさん聞いてあげてください。そして,たくさん認めてあげてください。