第9回少年の主張発表会が開催され、本校からも6年生の浦田夏帆さんが素晴らしい主張を発表してくれました。

全文を掲載します。明るく前向きなフレッシュな考えに触れてみてください!


「大切な命をかがやかせるために」浦田夏帆

「夏帆、おばあちゃんが・・・」と呼ぶ母の声に私は飛び起きました。
家族の雰囲気で、大変な事が起こったんだと思いました。

6月29日、私は大好きな祖母との別れを体験しました。あんなに大好きな祖母がいない日々は、私にとって信じられない毎日です。今でも時々「おばあちゃんがいたらなぁ」と思うことがあります。

祖母は58歳の時にガンを発病し、それ以来、入退院を繰り返していました。私が6年生になってからは、自宅で私たちと一緒に暮らしていました。大変な病気にもかかわらず、家事を手伝ってくれて、私たちを驚かせることもありました。

祖母は寝たきりになってから、あまり食べ物をたべることができなくなりました。でも、私がオムライスを作った時は、食べてくれました。

時々、祖母は、「体がだるい」とつぶやいていました。私は、布団を丸めてあげました。

家族全員が、「おばあちゃんの病気が早く治りますように」という願いでいっぱいでした。祖母中心の生活がいつまでも続くことを家族全員が祈っていました。でも、その願いはかないませんでした。

私は今でも、「祖母ともっと話をしておけばよかった」という思いがこみ上げてきます。祖母は、もっともっと長生きしたかっただろうに、私も祖母にもっともっと長生きして欲しかったと思っています。

今、ニュースや新聞で、いじめ問題がさかんに取り上げられています。自殺は自分で命を絶つ行為です。中学生も自殺をしています。自殺の他に道はなかったのでしょうか。周りの人は何故助けてあげられなかったのでしょうか。その中学生は、本当はもっともっと生きて、笑顔で過ごしたかったのではないでしょうか。悔しくてたまらなかったと思います。

祖母はいつも私に「友達と仲良く」と言っていました。私は祖母から「誰に対しても優しくしなさい。困った人がいたら助けなさい。友達と仲良くしたら自分が助けられるよ」という事を教えられたと思います。だから、私は、自分から進んで友達に声をかけるようにいつも心がけています。
私は、誰もがもっている、たった一つの命の重みを感じて、これからも過ごしていきたいと思います。

卒業まで残り4ケ月となりました。私の願いは、みんなが安心して過ごせるクラス、みんなの笑顔が溢れるクラスであることです。そのためには、みんなとたくさん会話をすることが大切です。そのことによって、互いをもっと理解し合い、互いを認め合うことにつながると思います。一人一人が大切にされ、一人一人が輝けるように、卒業までも日々を充実させていきたいです。

私は春から中学生になります。中学校での部活や勉強が楽しみです。有川小学校や崎浦小学校出身の人とも親しくなり、友達の輪を広げていきたいです。そして、命を大切にして、夢を描き、未来を楽しみにし、命いっぱい今を生きたいと思います。皆さん、命を輝かせ、明日がある今を精一杯生きていきましょう。