大きなかぶ①1年生の教室から,音読・暗唱の大きな声が届いてきます。
「おじいさんが,かぶを引っ張って。おばあさんが,おじいさんを引っ張って・・・。」大きなかぶのお話です。
昨日,1年生が「大きな かぶ 音読劇」を開くということで,見学に行きました。物語を音読の劇で表現することは,場面の様子を掴んだり,登場人物の気持ちを読み取ったりする上で,特に低学年には効果的な学習方法です。
15人がA・B2つのチームに分かれて,音読劇を披露します。片方が発表している間,もう一方のチームは「良かったところ」をノートにメモしながら劇を楽しみます。「うんとこしょ,どっこいしょ。」とどちらのチームも熱演です。
大きなかぶ②子ども達は,全文をしっかり覚えていて,自信をもって暗唱します。特に,セリフの部分は,力一杯にかぶを引いている様子がよく伝わります。

この音読劇には,肢体不自由学級の児童も参加しています。下肢に障害があるため,動作をしながらの音読はとても大変ですが,しっかり「おじいさん役」を務めています。おじいさん役は,かぶを引っ張る先頭に立ちますが,引っ張られるかぶ役の児童がそうっと手を差しのべたり,うしろに付くおばあさん役の児童が後方から体を支えて引っ張る動作をしたり・・・。ごく自然に,そして当たり前のようにサポートしています。1年生全員の心の成長を感じる一瞬でした。

俊くんと保健師さん肢体不自由学級児童の学校活動に対しては,多くの外部専門機関の方々にサポートしていただいています。音読劇発表会の前には,町や保健所の保健師さんが来校され,活動の様子を参観し,アドバイスをいただきました。特別支援学校分教室や上五島病院などとも連携を深め,適切な指導・支援ができる体制を築いてきました。たくさんの方々に支えられ,見守られ,1年生集団の中でスクスク・のびのびと成長しています。