本年度も,東浦小学校では「国語」の指導の在り方を研究することを校内研修のテーマに据えて,授業実践・授業研究を行っていきます。その先陣を切って,本日2校時,3年生の研究授業が行われました。
「もうすぐ雨に」という教材を使い,「目的や必要に応じて,文章の要点や細かい点に注意しながら読み,文章などを引用したり要約したりする」能力の育成を図ることが単元全体の目標です。そのために,「紹介したい本を取り上げて説明する」言語活動を組み込んだ単元指導計画になっています。
「もうすぐ雨に」という文章を紹介するためのゴール目標として,「おすすめ表彰台をつくろう」を提示し,毎時間書きためた自身の紹介ポイントに順位をつけていき,最後に紹介し合おうという設定です。
授業開始3分前になると,全員が教材文の音読を始めました。しっかり鍛えられています。
最初に,本時の学習課題の確認です。今日は特別に課題が2つあることを,しっかり発表してくれました。
最初の課題は,「出来事」を視点にして,自分なりの感想を書くことです。
そのために,前時までにまとめてきた「出来事」を確認します。この中から感想を書く「出来事」を2つ選びます。
感想の書き方のモデルです。このモデルにしたがって,自分の思いを書いていくことになります。
スタートと同時に,ものすごい勢いでカードに感想を書いていく3年生。今日は青色のカードですね。
1つのカードを書き終わったら,担任の先生のチェックを受け,合格したら2枚目に進みます。
これまで,「人物」「変化」「気持ち」の視点で感想を書きためてきた3年生。本時の「出来事」の感想も加え,多くの感想が出てきました。
さあ,2つ目の課題であり,単元全体の課題である「おすすめ表彰台」づくりに進みます。作り方のモデルが提示されました。
書きためてきた4色のカードを広げて,順位をつけていきます。表彰台に上るのは,どの感想でしょう。
1,2,3位は表彰台に貼ります。4位以下はシールの順位メダルを貼って,全ての感想に順位をつけます。
全員の「表彰台」が完成したので,ペアでの紹介し合いです。紹介の仕方・聴き方のモデルも具体的に提示されました。
お隣の友達に指し示しながら説明しています。聴く方も,必ず言葉をかける約束です。
ペアでの交流が終わった子は,相手を見つけて交流を広げます。自分の感想をきちんと説明できているでしょうか?
今後,クラス全員と感想を交流した後,並行読書してきたおすすめ本の感想を書くことになります。
3年生の授業を皮切りに,全学級で国語の研究授業が公開され,国語の指導の在り方を全員で深めていきます。