魚目小学校 ふれあいウィーク 6/17(月)~6/21(金)

初日の全校朝会は、校長先生による『いのちの話』でした。
パソコンによるプレゼンで、1~6年生にもとてもわかりやすく、
なおかつ、校長先生の実話に基づいた本当に心に響くお話でした。

お話の導入は「剣道の面」の写真。
子どもたちの興味が一気に集まりました。


実は、校長先生のおじいちゃんのお墓には、
この「剣道の面」の金属部分が納められているという話でした。
なぜだろう?子どもたちも真剣です。

なぜなら、おじいちゃんは戦争で亡くなられたから。
遺品として、生前に使われていた剣道の面が「遺骨」の代わり。
おじいちゃんが機関兵として戦時中に亡くなられた経緯を、
スライドをもとに紹介されました。


そこからが、不思議で、奇跡的なお話です。


校長先生は「2つの不思議」を提示されました。

不思議① おばあちゃんとおじいちゃん。
     結婚して戦争に行くまでに3週間しかなかった。
     その間に、「いのち」が宿ったとのこと。
     もしこの時に、校長先生のお父さんが生まれていなかったら・・・。

不思議② 校長先生のお父さんが17歳の時に、
     怪我による手術を受けた際に、
     「いのち」を落としかねない事態があったとのこと。
     もしこの時に、お父さんが助からなかったら・・・。


子どもたちは、今、目の前に立ってらっしゃる校長先生をジッと見つめます。

「君たちみんなに、出会えていなかったかもしれない。」

校長先生の言葉に、「いのちの重さ」を感じた子どもたちでした。
奇跡的な出会いを感じます。
先生方も、改めて校長先生と子どもたちをジッと見つめました。
「出会いは偶然」ですが、出会うべくして出会っている不思議・奇跡。


ここで、絵本「いのちのまつり」を紹介されました。
お父さん、お母さん。そのまたお父さん、お母さん。
そのまたお父さん、お母さん、という風に、
挿絵のスライドで、莫大な数のご先祖様がいることを紹介されました。

  
 


子どもたちへの温かいメッセージで話は終わりました。

全校朝会後の6年生による片付けが、いつもよりキビキビとしており、
なおかつ温かい眼差しをしているように見えました。
心に響いた証拠だと思います。



講話のあと、子どもたちがお話を振り返ることができるように、
児童玄関のそば、職員室前の掲示板にスライドを掲示しました。


今日から「ふれあいウィーク」です。
魚目小学校の子どもたちの様子、がんばりを、ぜひ見に入らしてください。
その折に、校長講話の内容も、ぜひご覧ください。



校長先生の学校経営の言葉の中に、次のような言葉があります。

「人は人を浴びて 人になる」

「教育とは『人を育てる』夢仕事」

校長先生の人柄を強く感じることができた、素晴らしい『いのちの話』でした。
きっと「いのち」の尊さを101名の子どもたちは感じたことでしょう。