本日3校時,鯛ノ浦駐在所のおまわりさんと,2人の交通指導員さんをお招きして,「交通安全教室」を実施しました。新年度になって,どこか気分もウキウキの子ども達。こういう時期こそ,交通安全のルールを再確認する必要があります。3~4月の1ケ月で,歩行中あるいは自転車乗車中の車道への飛び出しが数件起こりました。いずれも,タイミングが1秒違えば,大事故につながるような状況でした。本当に,子ども達の登下校が心配です。
「命を守るために,絶対に守らなければならないルール」として,強い口調で全校児童に話したところです。
さて,交通安全教室では,「飛び出し」の危険性を理解してもらうために,いくつかの実験が行われました。走っている車,自転車,人間は,すぐに止まれるかを確認するための実験です。
まずは,おまわりさんから,「命を守るためにしっかり話を聞いて,たくさん勉強してください。」と励ましの言葉をいただきました。
最初の実験は,「走っている人間は,すぐに止まれるか」です。4年生,5年生の走るのが速い子に,実際に全速力で走ってもらい,合図を聞いてすぐに止まれるか実験します。
合図を聞いて止まろうとしても,4~5mは進んでしまいます。運動場には,ブレーキをかけた跡がくっきり。人も急には止まれません。
続いて自転車の制動実験。6年生2人に全力で自転車を走らせてもらい,合図で急ブレーキをかけます。タイヤ痕の長さは6~7mまで延びました。もちろん,自転車も急には止まれませんね。
車の制動実験。重くスピードの出る車は,止まるまでに10m以上かかりました。子どもが道路に飛び出したら,急ブレーキを踏んでも間に合わないことを体感しました。
最後は,ダミー人形を使った「事故の衝撃」を体感する実験。実験では,ダミー人形が車の下に巻き込まれ,タイヤでつぶされる様子を見ることができました。
この後,運動場に描いた交差点を含むコースを使って,1~3年生は「歩行訓練」,4~6年生は「自転車点検訓練」と「自転車乗車訓練」を実施しました。3人のプロに教えていただきながら,全員が真剣に訓練を積むことができました。子どもの安全を守るため,学校でも毎日,交通安全について指導しますが,どうか,ご家庭や地域でも,正しい歩き方・自転車の乗り方について,繰り返し繰り返し指導をお願いします。
さて,明日は「歓迎遠足」。中国大陸で大量の「黄砂」が発生しているようです。風向きや天候によっては影響が出ることも考えられます。気管支等の弱いお子さんや,体調のすぐれないお子さんには,「マスク」を持たせてください。