今年度も「地域子ども教室」がスタートしました。今年度初回となる5月22日には、「地域にある史跡めぐり」として、「鯛ノ浦教会について学ぼう」ということで、地域の 宇野 直 先生に、旧鯛ノ浦教会の中で、様々な「祈りの島」たる所以などについて教えていただきました。
まずはじめに、学校運営協会の三宅会長があいさつをされました。「令和7年度もいろんな活動をとおして楽しく学んでいきましょう。」という言葉に「はい!」と力強く応える子供たちでした。今年度は20名近くの児童が参加し、いろんな学習をしていく予定です。
コミュニティ・ルームから歩いて、鯛ノ浦教会に移動しました。旧鯛ノ浦教会の煉瓦は、浦上天主堂の被爆した煉瓦が使われてあるそうです。
直に見て学びを深めました。旧鯛ノ浦教会の中は資料館になっており、いろんな歴史について教えてくださいました。踏絵も保存されてありました。新上五島町にある教会の数は29と知っていましたが、昔は35もあったとも聞きました。維持管理の関係で29ヵ所になっているようです。五島列島のあちらこちらに50近く建てられた教会。明治6年、信仰の自由が許された後、信者の方々は自分たちの隠れていた場所に教会を建てたそうです。だから、あちらこちらに点々と教会が建ってあるんですね。
屋外では、「ルルド」のお話を聞きました。本来ルルドとは、南フランスの町の名前だそうです。1858年(安政5)、ピレネー山脈の山麓にあるルルドのマッサビエルの洞窟で、羊飼いの少女「ベルナデッタ」の前に「聖母マリア」が現れ、マリア様のお告げどおりに、足元の土を掘ると洞窟前に清水が湧き出し、この霊泉で難病が治るなどという奇跡が起こったのだそうです。この奇跡にあやかりその後、世界各地でこのルルドを模倣し、聖母マリア像を収めた「ルルド」が造られるようになったのだそうです。
つまり、本場の「ルルド」は地名だが、日本では 「奇跡の泉」や「巡礼地」の意を込めた固有名詞として使用されているのだそうです。中でも鯛ノ浦教会にある「ルルド」は、とても広く作られてあり、たくさんの方々が訪れるのだそうです。
また、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」の中心となる「頭ヶ島教会」で目にした「ドミンゴ松次郎」さんは、鯛ノ浦から頭ヶ島に移住したことも知りました。この地にいらしたのですね。(確かによく観光バスが停まっています。)
子供たちも「知らないことが聞けて良かった。」「『祈りの島=新上五島町』という意味がよくわかった。」と話していました。東浦小の職員もとても勉強になりました。宇野先生!ありがとうございました。m(_ _)m