1月30日(木)(3校時4~6年生対象・4校時保護者対象)で、本年度2度目のメディア講習会を実施しました。
ゲストティーチャーとしてNTTドコモから講師をお招きし、「スマホ・ケータイ安全教室」という名目の講習会です。
さすがプロの講師です。年間190回もの講習会を行われるそうで、子どもたちの心をつかむ話術で、わかりやすく説明をいただきました。
テーマは「想像する」です。
スマホ・ケータイで何をしたいのか?どうなるのか?
子どもたちも考えます。
1日24時間。やるべき時間を引いてみると、1~2時間程度の自由時間。その時間にゲームや動画視聴をしていると、睡眠時間や家族との団欒の時間が無くなってしまいます。子どもたちが学んだ危険性の代表的なものを紹介します。
①ながらスマホでの事故による賠償。(自転車ではねたお年寄りへの賠償例として9500万円という金額に子どもたちもビックリ!)
②ゲーム課金による高額請求事案。(98万円も課金した中学生の事例ドラマを観て、さらにビックリ!)
③SNSによる誘拐や性被害の危険性。(ハンドルネーム「赤ずきんちゃん」が「青ずきんちゃん(なりすまし)」とオオカミ公園で出会い被害にあうという話。)
④動画等をネット上にアップして個人情報が特定される危険性(ダンス動画やオーディションの募集を装った悪質サイトに動画を上げてしまい、個人情報を特定されるケース。)
等など、楽しさの先にある危険性を、わかりやすく教わりました。講習会後に、4年生の子どもから「SNSをやってみたいと思っていたけど、話を聞いてやめようと思いました。」という感想も聞くことができました。
判断する力。これが大切で、その先にあることを『想像する』だけで、危険を大きく減らすことができます。
リスクマネジメント能力を高めるためにも、今回の子ども対象の講演会は、とても有効であったと感じています。
子どもたちも「リーフレット(A6判・緑色)」を持ち帰っていると思います。ぜひとも学校で学んだことを、ご家庭でも一緒に確認されてください。
まとめとして「健康被害の予防」「フィルタリングの有効性」も挙げられました。悩み事などはインターネットに書き込まないことも約束しています。身近な大人(親や先生)にまず相談。信頼関係をしっかり構築する必要がやはりありますね。
保護者向けの講習会も、とても有意義でした。
「必要だから」と持たせたはずのスマホが、ゲームや動画視聴、音楽再生にしか使われていない実態を知り、まずは唖然としました。
買い与えたのは保護者です。与えてしまう危険性を再認識しました。所有権は保護者にあり、使い方によっては持たせないことも家庭の中できちんと考える必要があります。
安全を守る実際として、子どもたちに話されたことをベースに、フィルタリングの実演やルールの決め方を教えてくださいました。
有害サイトのアクセスブロックを実際に見せてくださいました。見せたくない情報をきちんとブロックできる機能です。また「使用の可否」を時間指定で設定できるやり方も実演してくださり、さすがプロでした。さらには、自分自身の高校生になるお子さんの子育てを例に、「うちはうち」というルールで子どもと一緒に決めるやり方もとても参考になりました。
参加してくださった保護者の方には、保護者向けのリーフレットもいただきました。子どもの健やかな成長を守るのも保護者の大切な役目です。考えさせられる良い講習会となりました。
私が個人的に心に深く残ったのは、「親子で過ごせる残りの時間の話」です。チコちゃんで放送された話を例に、一生の中で親が子どもと過ごせる時間の55%を小学校の時期で使っているとのことでした。
さらに言えば、高校卒業までに3分の2の時間を終えてしまうそうで、いかに小学校時期の子育てが大切か、私も一人の親として省みました。
スマホに子育てはできません。子どもたちの大事な時間を何に使うべきか。子どもたちの未来を『想像する』ことが保護者に求められますね。
最後に。12月2日付の長崎新聞の記事です。
医師によるスマホ依存の見解。ぜひご一読ください。